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ゴマエキス市場が活性化の兆し

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バイオアクティブズジャパン()(東京都豊島区、モハメドファイザル社長)が扱うゴマエキスパウダーへの引き合いが活発化している。すでに製品化へ動いているメーカーもあるという。

 同社のゴマエキスパウダーは、原産・製造ともインドでセサミン70%で規格化。現地の厳選したゴマをヘキサン等の溶媒は使用せず、圧搾によりゴマ油とし、その後エタノールのみで抽出する。

 インドのゴマ油にはセサミン等のリグナン類が0.7%1.6%含まれ、ゴマ種子400kgからゴマエキス約1kgが製造される。同社では、要望に応じ、黒ゴマエキスおよび白ゴマエキスも供給するが、国内需要を考慮し、黒ゴマエキスをメーンに在庫する。

 安全性については、農薬はポジティブリストに対応。製品全ロットにおいて出荷前に自社でパラチオンメチルの検査を行うなど万全を期す。同社では、価格競争力なども含め、差別化できる製品として、今後、本格展開を図る。

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 ゴマは、不老長寿の秘薬といわれるほど高い栄養価を有し、抗酸化物質のセサミン、不飽和脂肪酸のリノール酸、オレイン酸、鉄、カルシウムなどを含有する。特にセサミンはセサミノール、セサモールなどとともにゴマリグナンと呼ばれ、抗動脈硬化作用、アルコール代謝促進作用、肝臓保護作用、血圧降下作用などが報告されている

 ゴマ種子の生産量は、2007年の生産量でインドが757,000トンで1位。以下、ミャンマー、中国、スーダン、ウガンダとなっている。インドでは伝承医学のアーユルヴェーダで古くから用いられており、日本でも昔から健康食として知られている。

セサミンについてはさきごろ、サントリーの保有する大きな特許が切れ、今後、その原料となるゴマエキスの市場活性化が予想されている。すでに充分な認知度があり、末端市場でも各メーカーによる販売競争が過熱しそうだ。

2009年07月31日 19:20