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脱化成品化へ前進

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プラスチック容器製造メーカーの平和化学工業所(千葉県市川市)は、植物由来樹脂のポリ乳酸を主原料とする耐熱性が向上した樹脂ボトル「バイオマスボトル」を開発し、9月に発売する。

バイオマス由来の樹脂であるポリ乳酸は、脱石化製品に向けた代替資源として期待されているが、コストや耐熱性、ガスバリア性、水蒸気バリア性、耐衝撃性、などの面で問題が多々あり、石化製品の代替品としての確固とした地位を築いているとは言い難い。

同社は、脱石油化の試みとしてポリ乳酸の可能性を追求しており、技術開発を進め、特に耐熱性の向上に努めてきた。

その結果、ついにポリ乳酸の結晶度を高めることに成功。ボトルに内容物を3分の2入れて充填した状態で50度の環境に48時間さらした状態でも変形をおこさない結果が得られた。

これにより、さまざまな用途での実用化が可能となる。

今回、開発されたバイオマスボトルはボトル容器として要求されている水蒸気バリア性、ガスバリア性、耐薬品性、強度、スクイーズ性、耐久性、耐候性を兼ね備えた5層構造の設計。

内側から水蒸気バリア性、耐薬品性、耐候性を備えたポリエチレン層、接着層を挟んで中間層にガスバリア性などに優れたEVOH樹脂、次いで接着層を挟んでポリ乳酸を主成分とした耐衝撃性に強いブレンド樹脂を使用した。

ボトル全体におけポリ乳酸の比率は重量比で約40%。原料によるCO2排出量を大幅に削減することができる。

これで同製品は日本有機資源協会(JORA)が生物由来資源を利活用していると認定した製品に与えられるバイオマスマーク、日本バイオプラスチック協会(JBPA)が認定しているバイオマスプラマークを取得した。また、千葉ものづくり製品として認定もされた。

美容院のツィギー(東京都)が9月から発売する独自ブランドのヘアケア商品の容器としての採用を決定している。

同美容院は植物由来の原料と安全性にこだわった製品を販売しており、容器も植物由来にこだわりたかったと言う。

バイオマスボトルは、耐熱性、バリア性などを備え、ポリ乳酸を主成分とした製品としては画期的ではあるが、ポリ乳酸製品のもうひとつの大きな懸念材料であるコスト面の問題は残る。

同社では、現在バイオマスボトルのコスト面での課題を解消すべく努力を続けており、ポリ乳酸の高結晶化を行う時の熱温度が印刷乾燥時の熱温度と近いことから、それを同時に行うことでコスト削減を考えている。

現在は、それが可能な熱処理における排熱を抑えたゲート付きの連続式アニール炉を開発中で、これにより製品の価格を抑えさらなる市場拡大を目指す。

2009年9月14日 11:35 [包装タイムス]|[容器・パッケージ]
情報提供元:週刊包装タイムス

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