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後蒸着加工の包材開発

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メイワパックス(大阪府柏原市)は、世界唯一の連続式真空蒸着機を駆使し、独自性の高い機能性フィルムを開発した。蒸着の光沢感、バリア性など機能面の向上、店頭における商品訴求力アップが期待でき、薄膜化によるコストダウン、CO2 排出量低減を実現する。コスト評価も優れることから、本格的な拡販活動に乗り出す。

同社は、社内で稼働する特長的設備と先端技術により蒸着フィルム、蒸着複合製品「ATACシリーズ」を展開し、これまで多数の出荷実績を持つ。アルミ箔代替の超遮光性能を持つ超ハイバリアフィルムから、コストパフォーマンスに優れたスタンダードタイプなど、食品から医療・工業用途など、さまざまな分野で採用を伸ばしている。

これら採用実績と加工ノウハウを基に、このほど特殊インキで印刷後にハイバリア蒸着を施す「後蒸着」仕様の包材開発に成功、本格展開を開始した。最大の特長は裏印刷面に連続蒸着機で特殊コート層を作り、その上に直接、任意の膜厚で蒸着を施すことを可能にしたところ。これまでの蒸着層を接着剤を介在してラミ加工する方式に比べ接着層・蒸着基材層がない分、美粧性が一段と向上した。つまり蒸着の光沢感がアップし仕上がり面で大きく差別化が図れる。

1層分の薄膜化で減量化が図れゴミ重量のダウン、環境負荷の低減などが見込める。工程短縮に伴う納期対応も改善でき、薄膜化と合わせCO2 排出量の減量、コストダウンの提案にもつながる。

同社では、つめかえ用包材を「さらにECOに」との営業提案を行い、PET/AL/LLDPEのアルミ箔仕様の3層構成から特殊NY“後蒸着”/LLDPEの2層構成でアルミ箔代替タイプのサンプル製品を配布したところ、高い評価を得ている。またNY・アルミ蒸着・接着層を用いた包材と、特殊NYに後蒸着加工を施し接着層を複合したものとの比較を提案。バリア性、酸素透過度、水蒸気透過度、全光線透過度のすべてで向上を示しており、耐クラック性向上、光沢感、輝度が高まるためディスプレー性の面で大きな違いを見せるなど、こちらも高い評価を得ている。

今後は幅広い用途に向けて展開を目指しており、さらに提案活動を積極化する構え。

2009年09月28日 10:25