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「スカルプD」女性向け新ラインを発表/アンファー

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薬用ヘアケアシリーズ「スカルプD」を展開しているアンファーは6月1日、同日発売の女性向け新ライン「スカルプD ボーテ」(シャンプー・トリートメントパック、各3800円〈税込〉)の製品およびCM発表会を開催し、販売好調な男性用シリーズの知名度を活かして女性分野も開拓する決意をアピールした。

新ラインは、「頭皮を洗う」というシリーズのコンセプトを踏襲したうえで、女性ホルモンの低下のほか頭皮の水分や栄養不足など、女性特有の薄毛や抜け毛の要因にアプローチする成分を計10種類配合している。

発表会では、商品開発を担当した太田あつ子研究員が「最先端で効果が高いと思われるものを厳選した」と発言した。具体的には、独自工程によりイソフラボン濃度を大幅に高めた豆乳発酵液やゼラニウムのエッセンシャルオイルが、女性ホルモンの低下に対して効果的に作用する点などを試験データを用いて説明し、製品の優位性を強調。

また、近年は頭髪専門クリニックに来院する女性が急増していることや、薄毛や抜け毛に悩む女性が若年化している傾向を示す調査結果も紹介し、新製品が女性の頭髪悩みを解決する有効な手段となる点をアピールした。

発表会には、提携医療機関で「アンチエイジング外来」を設置するなど女性の頭皮ケアに詳しい「AACクリニック銀座」の浜中聡子院長も駆けつけ、女性の脱毛症のメカニズムや種類、具体的な症例などを紹介する中で、その対策として「食事と生活習慣、日常的なケアの3つが柱になる」と専門家の視点を披露している。

さらに浜中院長は、「シャンプーは髪ではなく頭皮を洗うものだ」と指摘したうえで、日常的な頭皮ケアは「大事な先行投資になる」と力を込めた。

男性用シリーズでは、お笑い芸人や人気グループのSMAPをイメージキャラクターに起用するなど、派手なプロモーション活動が印象的だが、今回の女性向け新ラインでも、モデルのRIKACOとタレントの藤本美貴、お笑い芸人の椿鬼奴を広告塔に抜擢し、TVCMを含めた宣伝活動により認知度を高めたい考えがある。

CM発表会にはこの3者のほかに、男性製品でCMに出演するお笑い芸人の雨上がり決死隊も登場し、男女両シリーズの強力なタッグ体制をアピールした。

女性向けのヘアケア製品としては、男性用シリーズの発売から3年後の2008年にシャンプーとトリートメントで構成する「スカルプDレディース」を発売し、翌年にはリニューアルを実施するなど強化策を打ち出してきたが、男性製品のヒットの陰に隠れるかたちで思惑通りの結果が得られなかった経緯がある。

今回の新ラインは、配合成分を含め中身を改良したうえで、シャンプーとトリートメントの価格をいずれも1000円引き下げたほか、著名人を広告塔に起用する新たな販促活動を取り入れることで、男性用シリーズ同様に認知度を急速に高めたい狙いがありそうだ。

同社はこうした大々的な広告・宣伝活動を重要視する一方、「商品づくりの原点は医療に基づいており、アンチエイジングを基盤として男女問わず他にはない付加価値の高い商品を、バックボーンの医療機関や医師の方々にご協力いただいて提供している」(臺智紀執行役員)との側面も持っている。発表会の場で臺氏は、「『スカルプD ボーテ』も、まさにその商品の1つ」と述べ、製品そのものの特性や効果に対する自信ものぞかせた。

新ラインは男性用シリーズ同様、専用Webサイトやショッピングサイトなどの通販を中心に、店販では東急ハンズやロフトなど約190店舗で販売している。