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新規化粧品成分『化粧品用アヴサンティウム』を 世界146か国に国際特許出願/中村美商企画

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中村美商企画(東京都江戸川区、代表:中村たかお)は、 フランスの天然ハーブ「ニガヨモギ」に由来する新規化粧品成分『化粧品用アヴサンティウム』を、原料として商品化。 世界146か国に向けて、国際特許の出願した。(発明の名称:「ニガヨモギから得られたウイルス拡散防止剤」)。

「ニガヨモギ」は、ヨーロッパにおいて、普通に道端でも生息するヨモギで、強い苦味を持っていまる。「ニガヨモギ」のエキスは、食品添加物の苦味原料としても使用されている。
アラビアの医学者アウィケンナは「ニガヨモギ」には食欲増進作用があると言っており、また 14 世紀、イタリアのサレルノ医学校 では船酔いに効果があると教えていた。その後、リウマチ、ペスト、コレラ、扁桃腺炎、中耳炎、虫歯、駆虫薬(虫下し)、衣類 の防虫薬などとしても利用されてきた。

18世紀にはフランスの医師「ピエール・オーディナーレ」が、ニガヨモギを原料として、 蒸留により得た「アヴサン」の処方を考案、当時のフランス軍はこれを解熱薬として用いていたと言われている。当時は、 画家「ゴッホ」がこの「アヴサン」を愛用していたとも言われている。

「アヴサン」の学名は「Artemisia absinthium」であり、英語名は「ワームウッド」と呼びます。この「ワームウッド」は、聖書の中で、 エデンの園から追われた蛇がはった後にこの植物が生えたので「虫の草」ワームウッドとなった、との説もある。

2006 年、アメリカからニガヨモギなどに含まれる成分「アルテミシニン類」が、C 型肝炎、牛ウイルス性下痢症、豚コレラ ウイルスを含むフラビウイルス科ウイルスの活性を抑える働きが報告されている(引用文献:特表 2006-504787)。この発表の 内容も応用し、今後、さらに様々な菌類やウイルス類への働きも調査する予定。

◎開発経緯
ヨーロッパでは、古来より民間療法薬の植物として活用されてきた「ニガヨモギ」は、乾燥した状態で衣類の間に挟み防虫薬と して、また玄関に吊るし虫除けにするなど、広く生活に密着してきた。また、「ニガヨモギ」を煎じた虫下しや、リキュールにして 親しまれた「アヴサン」は、世界的にも有名。

同社は、その「ニガヨモギ」を化粧品成分として使用するための開発を 2005 年から進めてきた。2011 年、天然植物由来の抗菌剤として国内特許の出願(特開 2013-10728)、そして 2014 年 7 月には、世界 146 か国に向けて国際特許の出願を行なった。(発明の名称:「ニガヨモギから得られたウイルス拡散防止剤」)。

化粧品への配合成果については、「パラベン類」「フェノキシエタノール」「ジオール系防腐剤」など、一切配合することなく、3年間の保存期間で菌類が発生していなかった。配合濃度にもよるが、今後、従来の防腐剤を減量もしくは無配合にできる可能性が確認できました。

【化粧品表示名称】 ニガヨモギ油
【INCI 名】 ARTEMISIA ABSINTIUM OIL

この「ニガヨモギ」には菌やカビ類などの増殖を抑える働きが確認されており、その働きを、日用雑貨として広く利用できるようにすることで、昨今急増している様々な感染症の拡大を抑える一助になると考えた。

◎「ニガヨモギ」の機能性について
◆ニガヨモギ油の配合濃度別結果
下のグラフは、ニガヨモギ油のサルモネラ菌増殖抑制効果を確認した結果。

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グラフ1は、ニガヨモギ油の濃度を1.0~7.0%で設定しサルモネラ菌の増殖抑制の程度を観察した試験の結果で、5.0% 配合から、明らかにサルモネラ菌の減少が見られる。また、7.0%ニガヨモギ油で、0.2%メチルパラベンの効果を 上回る結果が確認できた。
グラフ2からは、ニガヨモギ油7.0%配合で、食品の腐敗の進行を抑えることがわかる。

<原料概要>
・商品名 化粧品用アヴサンティウム
・用途 化粧品用、衛生雑貨用
・原産国 「フランス」、一部「日本」
・表示名称 ニガヨモギ油(他「水」、「エタノール」がプレミックス成分となります)

中村美商企画
東京都江戸川区南篠崎町3-5-7-103
Email n.beauty.plan@gmail.com
FAX  03-6638-9600

2014年08月21日 15:40