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ピクノジェノールが男性不妊治療に有効であることが判明/DKSHジャパン

DKSH ジャパンが日本国内販売代理店を務める、仏ホーファーリサーチ社の抗酸化物質「ピクノジェノール」が、男性不妊治療に有効性があることが確認されました。これは、2012年6月29、30日に神戸で行われた第31回日本アンドロロジー学会学術大会で、獨協医科大学 越谷病院 泌尿器科の岡田弘医師らの研究グループが公表した研究成果によるものです。ピクノジェノールは今後、不妊治療に貢献する可能性のある成分として、従来の美容・健康を超え、医療分野での製品化が期待されます。

 ピクノジェノールは、フランス海岸松の樹皮から抽出した、抗酸化力の高い天然成分です。体内の活性酸素を除去することから様々な病気の改善や、血流促進の効果から健康促進をもたらす機能性素材として知られています。

 今回、ピクノジェノールとアルギニンを男性不妊患者に投与することで、造精能(精子を製造する能力)とIIEF(国際勃起機能スコア)の改善が確認されたという研究報告が第31回アンドロロジー学会にて発表されました。

<発表概要>
・背景
 男性における造精機能障害(正常な精子が製造されない)の原因の一つとして、活性酸素による酸化ストレスが考えられております。それに対して、抗酸化物質投与によって男性不妊症患者の精子運動率や精子濃度が上昇するという報告がされています。抗酸化能を持つピクノジェノールをアルギニンと組み合わせて摂取することによる日本人におけるED改善効果は、すでに確認されておりましたが、造精能に対する効果は確認されておりませんでした。

・対象/方法
 男性不妊症外来を受診したOAT症候群(精子数が少なく運動率の悪い症状)患者22例(27-48歳)、OAT症候群の定義として、WHOの旧定義(精子濃度2000万/ml 以下、運動率50%以下のいずれかを満たすもの)を用いた。
 それぞれ患者と配偶者の年齢、不妊期間、遺伝子検査、精巣容積、精索静脈瘤のグレード、ホルモン値(LH、FSH、テストステロン)、IIEF値を確認後、1日あたりピクノジェノール60mg、アルギニン690mg(エディケアR、小林製薬社製)を投与した。投与前後における精液量、精子濃度、運動率、奇形率について投与後2、4ヶ月後の値を調査した。さらに、許可を得られた患者に対して、酸化ストレスマーカーである唾液中8-OHdGとテストステロン、血管内皮細胞機能のマーカとして血液中の血管新生細胞(circulating angiogeniccell:CAC)を測定した。

・結果
 精子濃度はピクノジェノール・アルギニンの使用前(10.4±9.4万/ml)と比較して、2ヶ月後(29.1±30.5万/ml)と有意に改善を認めた。また、IIEFスコアも使用前と比較して、2ヶ月で有意に改善を認めた。その他の項目に関しては投与2ヶ月では差が認められなかった。

・今後の展開
 試験は現在も継続中であり、摂取4ヶ月後の結果は2013年以降、獨協医科大学研究グループより改めて報告する予定である。
 ピクノジェノールとアルギニンの組み合わせによる造精能の改善が認められたことから、今後はRCT試験などによる妊娠率の調査などより詳細の検証が必要と考えられる。

<DKSHジャパンについて>
 DKSHジャパン株式会社は、世界35ヶ国に650拠点を有するスイスのグローバル企業「DKSHグループ」の一員です。1865年(慶応元年)に横浜で創業した「シイベル・ブレンワルド商会」を源流とし、以来140年以上にわたって、日本の産業と文化の発展に貢献してきました。当時「横浜甲90番館」と呼ばれた商館は日本の生糸取引の中心となり「生糸王国日本」を築きあげる上で大きな役割を果たしました。また、日本最初のガス燈のためのガスプラント設置にも貢献し、明治中期には時計・機械などの輸入を開始するなど、日本に根ざしたスイス系商社として多くの足跡を残してきました。2009年4月に社名を日本シイベルヘグナーからDKSHジャパンに改めています。

 「DKSHグループ」は、アジア諸国に強固なネットワークとブランド力を持ち、ビジネスパートナーに新規および既存市場でビジネスの拡大と利益をもたらす「マーケットエクスパンションサービス」のリーディングカンパニーであり、DKSHジャパンはその中核を担っています。

 現在、DKSHジャパンは「消費財事業部門」、「生産資材事業部門」、「テクノロジー事業部門」の3つの事業部門が連携し、シナジー効果を追求しながらビジネスを展開しています。

※リリースの詳細は公式サイトをご参照ください

【関連資料】
◎DKSHジャパン株式会社:公式サイト
http://www.dksh.jp/

2012年08月02日 14:39

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