ディスペプシアに対する最良の第一選択薬は制酸薬 【海外ニュース】

ディスペプシアに対する最良の第一選択薬は制酸薬

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ディスペプシア(dyspepsia、消化不良の医学的用語※編集注=慢性の腹部痛あるいは不快感を意味する。器質的疾患のない機能性胃腸症 functional dyspepsia: FDをさすことが多い)の治療では、最初に一般的な制酸薬を使用し、その後、必要に応じてより高度な薬剤に変更するほうが、最初からより強力な薬剤を使用 するよりわずかながらも費用を抑えられることが、新しい研究によって示された。

オランダ、ラドバウドRadboud大学ナイメーヘンNijmegenメディカルセンター消化器病部門のRobert Laheij博士は「新規のディスペプシア患者の大多数に対して、検査よりも観察に基づきプロトンポンプ阻害薬(PPI)が用いられるため、PPIは世界 で最も多く処方されている薬剤の1つとなっており、社会的にも莫大な費用を要している」と指摘。また、PPI、H2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)、一般 的な制酸薬がディスペプシアの治療薬として用いられているが、その使用方法に関するガイドライン(指針)は一貫していないという。

Laheij氏らは、新規のディスペプシアのため主治医を受診した18歳以上の患者664人を、最初に制酸薬を投与し、必要に応じてH2受容体拮抗 薬、最後にPPIを用いる"ステップアップ"群、または、逆に最初にPPI、最後に制酸薬を用いる"ステップダウン"群のいずれかに無作為に割り付けた。 各治療期間は4週間とし、症状が持続した患者のみ次の段階に進んだ。

研究の結果、治療の成功率は両群とも同様で、ステップアップ群が72%、ステップダウン群が70%であった。副作用はいずれも軽微で、ほぼ同様で あった。医療費の平均は、ステップアップ群が228ユーロ(299ドル;約2万7,000円)、ステップダウン群が245ユーロ(322ドル;約2万 9,000円)で、その差は主に投薬の費用によるものであった。

Laheij氏は「大多数のディスペプシア患者は制酸薬やH2受容体拮抗薬で治療できるし、そうすべきである。PPIは制酸薬やH2受容体拮抗薬に 反応しない患者用にすべきである」と述べている。カナダ、アルバータ大学消化器科のSander Veldhuyzen van Zanten博士は、論説で「現実的には、最初にPPIに反応しない場合でも、医師がステップダウンすることはまれである」という。

米マイアミ大学ミラー医学部内科教授のMaria T. Abreu博士は「今回の研究で示された費用の差は"ささいなもの"で、効果がほぼ同じであれば、特に刺激的なものではない。ジェネリック(後発)医薬品 の価格を用いればこの差は縮まる」という。研究結果は、英医学誌「The Lancet」1月17日号に掲載された。(HealthDay News 1月15日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=623164
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2009年1月26日 17:30 [主な疾患]|[医療全般]|[治療]|[薬剤情報]

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