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「大麦若葉末」の血中コレステロール値低下作用を確認/大地の力研究所 

株式会社アサヒ緑健と株式会社東洋新薬との間で設立された合弁企業「株式会社大地の力研究所(本社:福岡県福岡市)」は、「大麦若葉末」の血中コレステロール値低下作用を確認し、日本農芸化学会2012年度大会において発表いたしました。

「大麦若葉末」はイネ科オオムギ属に属するオオムギ(Hordeum vulgare L.)の出穂前の葉を刈り取った後、洗浄、乾燥、粉砕など複数の工程を経て製造される淡緑~濃緑色の粉末です。大麦若葉末は食物繊維を豊富に含み、青汁などの商品に利用されています。

これまでに株式会社大地の力研究所では、大麦若葉末の機能性に関して様々な研究を進めてまいりました。

この度、大麦若葉末の血中コレステロール値低下作用を臨床試験において確認し、日本農芸化学会2012年度大会(2012年3月22日(木)~26日(月)、京都女子大学、聖護院、ウェスティン都ホテル京都)において発表いたしました。

■発表骨子
健常成人15名に大麦若葉末を12週間連続で摂取してもらい(1日当たり5.1g)、4週間おきに採血を実施し、血中コレステロール値を測定しました。
その結果、摂取前と比較して12週後で血中の総コレステロールおよびLDLコレステロール値の低下が認められました。

さらに、この現象の機序を解明するため、大麦若葉末の胆汁酸吸着能確認試験〔注①〕を実施しました。

その結果、セルロース(対照)と比較して大麦若葉末では胆汁酸の吸着能が高いことが確認されました。

このことから、大麦若葉末の継続的摂取により、上昇した血中コレステロール値低下作用が認められました。また大麦若葉末が胆汁酸を吸着して体外に排出されることが、血中のコレステロール値低下の一因である可能性が考えられ、高コレステロール血症の改善には、大麦若葉末が有用であることが示唆されました。

株式会社大地の力研究所は今後とも大麦若葉末の機能性をさらに解明し、新規商品の開発に注力してまいります。

〔注①〕胆汁酸吸着能確認試験
物質が胆汁酸を吸着する力を測定します。これによって、腸における胆汁酸の再吸収を抑制し、体外に排出させる能力を予測できます。胆汁酸はコレステロールから生成されるため、胆汁酸を吸着し排出させることは、体内の過剰なコレステロールが減少する機序の一因と考えらてれます。