呼気検査による大腸癌の検知は可能か 【海外ニュース】

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呼気検査による大腸癌の検知は可能か

20121217_w01.jpg大腸のスクリーニング検査が息をするくらい簡単なら、もっと多くの人が検査を受けるようになる可能性がある。イタリア、アルド・モーロ大学のDonato Altomare氏らの小規模の予備研究で、そのような検査が開発される可能性が示唆された。研究論文は、「British Journal of Surgery」オンライン版に12月5日掲載された。しかし、この知見は極めて初期段階のものであり、一般集団にも有効であるかどうかはわからないと、米国協会(ACS)のDurado Brooks氏は述べている。

呼気からを検知するという考え方は新しいものではなく、肺や乳を含め、いくつかのの呼気検査が研究されている。いずれも、患者の呼気に含まれる揮発性有機化合物(VOC)に独特のパターンがみられることに着目したもの。大腸のスクリーニングに関しては、すでにいくつもの選択肢があり、年1回の便潜血検査のほか、5年毎の直腸鏡検査と3年毎の便検査の併用または10年毎の大腸内視鏡検査が実施されているが、このような検査を受けたがらない人が多い。

このことから、Altomare氏らは、呼気検査の可能性を検討。大腸患者37人および健康な中年成人41人から採取した呼気を分析することにより、2群間で差がみられる15種類のVOCを突き止めた。次に、統計モデルを用いて特定のVOCパターンから大腸患者を健康な被験者と区別できるかどうかを検討した。その結果、最終的に76%の確率で患者を正確に特定することができた。

しかし、この結果は言い換えれば約4分の1は誤りということであり、実際にこのような検査がどのくらい有用であるのかはわからないと、Brooks氏は指摘している。また、呼気分析により大腸ポリープのある人を特定できるのかどうかはもう1つの大きな疑問だ。「スクリーニングの目的の1つは、ではないポリープを検出すること。今回の研究ではその点が検討されていない」と、同氏はいう。

Altomare氏らも、多くの検討が必要であると認めている。呼気中のどの化学物質を評価すべきか、大腸を検出するにはどのような統計的手法が最適であるのかは、まだ明らかにされていない。Brooks氏は、呼気検査であれ、血液検査や尿検査であれ、簡単で精度の高いスクリーニング検査があれば望ましいと述べる一方、現時点では、「今回の研究は答えよりも多くの疑問を浮上させるものだ」と付け加えている。(HealthDay News 12月5日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=671303
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2012年12月17日 16:20 [癌(がん)]
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