胃薬で消化管感染症リスク上昇 【海外ニュース】

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胃薬で消化管感染症リスク上昇

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プロトンポンプ阻害薬(PPI)、H2ブロッカーなどの胃薬を使用している人は、クロストリジウム・ディフィシル菌やカンピロバクターによる重篤な消化管感染症のリスクが高いことが、新たな研究で示唆された。米国疾病管理予防センター(CDC)によると、いずれの菌も腹痛や下痢のほか、さらに深刻な症状を引き起こすこともあるという。

今回の知見は「British Journal of Clinical Pharmacology」に1月5日オンライン掲載されたが、それ以前にも、米国食品医薬品局(FDA)は既にPPIに関連するC.ディフィシル菌感染リスクについて警告していた。米スコット・アンド・ホワイトクリニック(テキサス州ラウンドロック)のF. Paul Buckley氏は、PPIの長期使用は栄養不足、骨量減少、心筋梗塞などの数々の健康リスクに関連していると指摘する。PPIは一般的な薬剤であるため、「100%安全である」と考える人もいるが、それは誤りだと同氏は指摘する。

今回の知見は因果関係を裏づけるものではないが、研究を率いた英ダンディー大学(スコットランド)教授のThomas MacDonald氏らは、胃酸を抑える薬剤が消化管の「善玉」菌と「悪玉」菌のバランスを変化させ、感染症に対する感受性を高めるのではないかと推測している。米ノースウェル・ヘルス(ニューヨーク州)のDavid Bernstein氏は、胃薬が単独で直接的に感染症を引き起こすわけではないと強調しながらも、そのリスクに寄与する可能性があることを認識する必要があると述べている。

今回の研究では、スコットランドの成人約56万5,000人の医療記録を分析。18万8,000人強がPPIまたはH2ブロッカーを1回以上処方されていた。薬剤を使用していた人は、1999~2013年にカンピロバクター感染症を発症する確率が約4倍、院外でC. ディフィシル菌感染症と診断される確率が70%高く、院内で診断される確率は42%高かった。年齢や病歴などの因子を考慮しても、胃薬と感染症リスクの間には関連が認められた。

Bernstein氏は、患者1人のリスクは極めて小さいと強調する一方、PPIやH2ブロッカーが本当に必要かどうかを確認する必要があると指摘している。Buckley氏は、医師からPPIを処方された場合でも、他の選択肢がないかを尋ねるよう勧めている。時折胸焼けがみられるだけならPPIを使用する必要はなく、食事や生活習慣を改善するだけでよくなることもあるという。重度の胃酸逆流には外科手術も選択肢の1つとなるとのこと。(HealthDay News 2017年1月5日)

https://consumer.healthday.com/gastrointestinal-information-15/heartburn-gerd-and-indigestion-news-369/heartburn-drugs-may-raise-risk-of-stomach-infections-study-718433.html

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2017年1月16日 18:24 [危険因子]
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