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超高速スキャン機能を搭載した紫外可視分光光度計を発売/島津製作所

株式会社島津製作所は、業界最速クラスの29,000nm/min(可視光領域における測定は約3秒)でデータ取得が可能な超高速スキャン機能を新たに導入した紫外可視分光光度計「UV-1900」を4月16日に発売します。

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同製品は、島津製作所の分光分析装置として初めてカラータッチパネルを採用しており、スペイン語とポルトガル語を含む5言語に対応するなど、操作性も兼ね備えています。

また、同社のUV-Vis(紫外可視分光光度計)上位機種にも搭載している自社製低迷光回折格子により、高精度な定量分析が可能です。同社分析データ管理システムと接続すれば、各国の電子記録・電子署名に関する規制やガイドラインに対応した環境で、各種分析装置と一括したデータ管理を実現できます。

同時発売のUV-Vis制御用ソフトウェア「LabSolutions UV-Vis(ラボソリューションズ ユーブイ ビズ)」は、スペクトル評価機能によって、データの良否判定に貢献します。

【開発の背景】
UV-Visは、試料を透過あるいは反射した紫外・可視光を検出することで、主に物質の同定や定量を行うことができ、大学や官庁、製薬、化学、食品など幅広い業界における研究開発や品質管理などに用いられています。この機種は普及が進んでおり、新興国でも需要が拡大していることから、コストパフォーマンスや操作性、各国規格への対応、充実した管理機能が選定の際に重視されます。

このような背景のもと、中南米なども含むさらに幅広い地域での展開を図るために開発した装置が「UV-1900」です。品質管理業務や他機種との統合管理に長けた制御用ソフトウェア「LabSolutions UV-Vis」との組み合わせも生かし、同社は、2018年度に全世界で「UV-1900」を3,300台以上販売する計画です。

【紫外可視近赤外光分光光度計「UV-1900」の特長】
1. 様々なサンプルの分析にマッチする高い性能
最速29,000nm/min(可視光領域における測定は約3秒)でデータ取得が可能な超高速スキャン機能を新たに導入しました。繰り返し測定を行うことで、短時間で化学反応するサンプルの変化過程を分析できます。また、同社上位機種同様、分光能力に優れた自社製の低迷光回折格子を採用しており、高精度な定量分析や低濃度成分の検出も可能です。

2. 使用者を選ばない直感的な操作性
人間工学に基づく最も見やすい角度でタッチパネルを配置しており、本体に収納可能な付属のタッチペンからも操作できます。日本語、英語、中国語のほか、スペイン語とポルトガル語にも対応した直感的な操作画面により、目的の分析をスムーズに実行できます。

3. 「FDA 21CFR Part 11」をはじめとする各種規制・ガイドラインへの対応
同製品は、分解能1nmを達成しており、各国の薬局方に対応した分析が可能です。また、標準の制御用ソフトウェアやオプションの「LabSolutions UV-Vis」を同社の分析データシステムへ接続すれば、米国FDAの電子記録・電子署名に関する規則「FDA 21CFR Part 11」などに対応した環境で、各種クロマトグラフや赤外分光光度計など、ラボ内の同社製分析装置と一括してデータを管理できます。

【制御用ソフトウェア「LabSolutions UV-Vis」の特長】
「LabSolutions UV-Vis」は、品質管理業務で頻繁に紫外可視分光光度計を利用するユーザー向けのソフトウェアです。設定した条件に従ってデータの良否を判定する機能を備えています。表計算ソフトウェアへのデータ転送や複数データの一括テキスト書き出しも容易であり、他社製解析ソフトウェアユーザーの作業効率向上にも貢献します。

・紫外可視分光光度計「UV-1900」の価格 150万円(税別)
・制御用ソフトウェア「LabSolutions UV-Vis」の価格 25万円(税別)

【詳細は下記URLをご参照ください】
株式会社島津製作所 2018年4月16日発表
株式会社島津製作所

2018年04月17日 11:34