長瀬産業株式会社は、ヘアケア・スタイリング剤向け新原料『リセナーレ』を、11 月 18 日に発売します。同製品は、バイオ関連技術に強みをもち、NAGASE グループの製造機能の中核を担う株式会社林原の酵素技術により開発・製造されたもので、今後、長瀬産業の顧客ネットワークを活用して国内外の化粧品・ヘアケア製品メーカー向けに幅広く展開します。
近年、化粧品市場においては、自然派・ナチュラル志向が高まりつつある中、肌や髪への安全性、環境への配慮、さらに機能性を高めた付加価値のある天然由来原料の開発が求められています。一般的に、ヘアケア・スタイリング剤原料では、スタイリング時のアレンジ性やキープ力、セット後の仕上、髪質改善などの機能が求められます。しかし、これらの機能は化学品由来成分によって実現されることが主流となっています。
今回、林原が新たに開発した『リセナーレ』は、でんぷんを原料とし、林原がこれまで培ってきた独自の酵素技術によって作られる糖質で、日本酒や発酵食品に含まれるイソマルトオリゴ糖を主成分とし、数種類の糖質がバランスよく組成された液状タイプの製品です。この糖組成により、スタイリング時の高いアレンジ性やキープ力、スタイリングジェルの使用感の改善、さらに傷んだ髪の補修機能の両立を実現しました。
スタイリング機能においては、『リセナーレ』をセット樹脂(※1)と併用した場合、セット力とアレンジ性を共に保持することに成功しました。また、見た目や感触においても、スタイリングジェルのフレーキング(結晶化)やべたつきの抑制、髪に指を通した時のひっかかりの抑制効果が確認でき、快適な使用感を実現しました。さらに、リセナーレにはトリートメント効果があり、ダメージを受けて硬く・脆くなった毛髪の引張強度の向上や、柔らかさを回復させる効果が期待できます。
※1 セット樹脂とは、一般的なスタイリング剤に配合される石油由来の被膜性樹脂のこと。スタイリングを行った毛髪の形状を保持するために使用される。
■ スタイリング機能を併せ持ちながら仕上がりを改善
・スタイリングジェルのフレーキング(結晶化)を抑制
・べたつきの抑制
・指を髪に通した時の引っかかりを抑制
【詳細は下記URLをご参照ください】
・長瀬産業株式会社 2021年11月15日【PDF】発表
・長瀬産業株式会社 公式サイト
・株式会社林原 公式サイト