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レーザー美顔器などの製造販売を行うナノオプテック（本社東京都世田谷区、大工園則雄社長）は、先月末より「SkinStickVCジェルスティック」、「SkinStick 洗顔ブラシスティック」の販売を開始した。ドラッグストアやバラエティショップ、インターネット通販などへの納入を見込んでいるという。 　「SkinStick」は口紅タイプのスキンケア用品で、パッドの付いたスティック状の容器にビタミンC美容液が充填された「VCジェルスティック」と、ブラシ付きのスティックに洗顔料を充填した「洗顔ブラシスティック」の2タイプ。先端のグリップを回して、内容物を押し出して使用する。片手でスキンケアができ、携帯にも便利だ。 　「VCジェルスティック」のビタミンC美容ジェルであるナノVCジェルは、ナノポーラスシリカにより浸透力と保湿性が高いという。ナノポーラシリカとは、自然科学雑誌「ネイチャー」に紹介されたことのある粒子で、ナノサイズの孔を無数に持つ鉱物。肌表面の汗などの水分でゆっくりと加水分解し、孔に保持していた成分をゆっくりと放出する。安全性も確認されており、米国の医療分野ではドラッグデリバリーシステム（薬物送達システム）の技術に応用されている。同社では美容分野での特許を申請中という。 また、肌に当たる部分である抗菌処理されたパッド表面にもナノポーラスシリカを加工することで、余分な角質などを吸収する効果もある。付属の抗菌ピーリングパッドはコランダム（サファイアの粒子で研磨剤などに使用される）を加工、ソフトピーリングを行うことができる。 「洗顔ブラシスティック」は、50ミクロンの繊維で作られたブラシで洗顔料を泡立てて、そのままマッサージするように洗顔する。ブラシにより毛穴の汚れをかき出すことができる。 　同社は米国のナノケア社の日本法人で、業務用の美容機器などを製造販売しきた。今回の「SkinStick」発売について、大工園則雄社長は「当社では、美容機器『ウェーブデューサ』を10月より販売開始した。これにはフォトフェイシャル、ピーリング、音響振動療法などを組み込み、美容液としてナノポーラスシリカのVCジェルを採用している。そのノウハウを取り入れ、家庭でのアフターケア用に開発したのが『SkinStick』で、携帯の利便性を重視して、電気などを使わない用品にした」という。 　「SkinStickVCジェルスティック」本体とクリアパッド6個、ピーリングパッド1個がセット。「洗顔ブラシスティック」は2個セット。どちらも3000円。