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味の素と米国ケロッグ社が研究開発のアライアンスを締結

味の素株式会社(社長:伊藤雅俊 本社:東京都中央区、以下、味の素社)は、この度、米国ケロッグ社(社長:デビッド・マッケイ 本社:米国ミシガン州バトルクリーク、以下、ケロッグ社)と、健康価値製品※の研究開発及びグローバル市場への導入を共同で行うアライアンス契約を締結しました。

「ウェイトマネジメント(体重コントロール)」、「減糖」、「減塩」領域における研究開発に取り組んでいきます。

※健康価値製品:人の健康面、栄養面だけでなく、摂りやすさ、食べやすさ、食べる・味わう喜びなど、精神面の充足やサポートにも着目し、食を通じたQOL(Qualily of Life)を追求した製品です。

「ウェイトマネジメント」領域として、「カプシエイト(R)」と「モナチン」を利用した製品の開発に着手していきます。

(1)「カプシエイト」
「カプシエイト」は、トウガラシ「CH-19甘(アマ)」に含まれている成分で、当社が独自に有する健康機能素材です。トウガラシの辛味成分のカプサイシンと類似した構造を有しており、代謝促進、脂肪燃焼効果がありますが、辛味がほとんどなく、体への刺激が少ないといった特長を持っています。
当社では酵素を用いた方法により、天然と同じ成分を安定的に生産する技術を確立しており、今後食品等への利用を検討していきます。食事コントロール、運動等と合わせ、食品等から容易かつ効率的に「カプシエイト」を摂取することにより、負荷の少ないウェイトマネジメントの実現が期待されます。
 
(2)天然植物由来の高甘味度甘味料「モナチン」
「モナチン」は、南アフリカの一部地域にのみ自生する希少な植物の根に由来する、天然の高甘味度甘味料です。アミノ酸様の構造を有し、ショ糖の約2,000倍の甘みを呈しますが、ノンカロリーの甘味料です。安全で、“食べる楽しみや喜び”といった食の価値を維持したウェイトマネジメント製品の開発が期待できます。

心臓疾患などの成人病とも密接に結びついているといわれる肥満は、先進国を中心に深刻な社会問題となっています。味の素社が持つ健康管理・改善に有効な素材の研究と技術力、世界最大のシリアルメーカーのケロッグ社が持つ製品開発力とマーケティング力によって、肥満というグローバルな課題解決に寄与する製品の開発に取り組みます。また、健康価値製品へのニーズは世界的に高まっており、2製品の他にも両社の強みと知見を活かした画期的な製品の開発と、グローバル市場への導入を推進していきます。

味の素グループは、新製品・新事業開発を加速するため、国内外の資源を活用するオープン
イノベーションを積極的に推進しており、今回の共同開発事業もその一環です。食品、アミノ酸、医薬をベースとした素材の基礎・応用研究と技術力を活かし、人々のQOLの向上に貢献する製品をグローバルに展開する、「グローバル健康貢献企業グループ」を目指します。

報道関係の方向けお問い合わせ先:pr_info@ajinomoto.com

【参考】

ケロッグ社について
(1)社名:Kellogg Company
(2)代表者:C.E.O. デビッド・マッケイ(David Mackay)
(3)所在地:(本社)米国ミシガン州バトルクリーク
(4)設立:1906年
(5)従業員数:30,949名
(6)売上高:12,575百万米ドル(2009年現在)
(7)特徴:世界最大のシリアルメーカー。コーンフレークを中心にクッキー、クラッカー、シリアルバー、冷凍ワッフル、ベジタリアンフードなど1,500種類以上の製品を世界180ケ国で展開。主なブランドは、 Kellogg’s(R),Special K(R)など。

尚、味の素(株)はケロッグ社の日本法人である日本ケロッグ(株)の日本における製品総発売元です。

2010年07月12日 20:34

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