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アンチエイジングクリームの市場動向

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化粧品OEMメーカー:オリジナル化粧品製造受託メーカー(化粧品OEM)の株式会社シーエスラボが、化粧品産業のドル箱、アンチエイジングクリーム市場の嗜好動向を分析発表した。

■ 価格の上昇:高価格が売れる!?
1万円以上は当たり前、毎年秋には 3万円、5万円のクリームも発売好調。
スキンケアの最後をしめるアイテムとして、「クリームなら多少高くても」という意識が働いているようだ。

■ 加えて、求められる美白機能
アンチエイジングクリームだからといって、女性は「シワ防止」だけを求めているわけではない。
女性が考える理想の肌とは「しみやシワが少ない、ハリのある白い肌」。
つまり、アンチエイジングクリームには美白機能も当然のごとく求められている。

■ サプリメントとの同時使用
以下でも触れるが、「成分マニア」な女性が増えている。
体の内外両方からアンチエイジングに励もうと、
サプリメントとアンチエイジングクリームとを同時使用する女性は少なくない。
サプリメントと連動したアンチエイイングブランドも発売された。

どのような成分がどこに効果をあたえ、結果として自分のは肌がどのようになるのか。論理的な「左脳への情報提供が不可欠欠。

■ 医療テクノロジーや科学的な根拠
ヒト成長ホルモン、ボトックス、DDS、遺伝子レベルの技術などを用い、
科学的具体的効果をうたった化粧品に女性は新しい価値を見いだしている。
従来、美容雑誌やインターネットなどメディアに流れる情報に触れ、医療の世界でのみ使用される
専門用語の知識が深まっているため、科学的な根拠を示す言葉や用語への違和感がなくなっている。

■ 成分へのこだわり
漠然としたクリームではなく、「白金ナノコロイド」「CQ10」「ビタミンA」「ビタミンE」「フルーツ酸」といった特定の成分に強く惹かれる傾向がある。
サプリメント使用の日常化で、これら成分に関する知識が女性たちに違和感なく普及したという背景も
無視できない。

嗅覚・触覚・視覚
感覚的な右脳への訴求も商品開発の大切なポイント。
■ 自然な香りが好評
訴求する効果成分とは別に、スキンケアの最後に使うアイテムだけに、自然の優しい香りを好む女性が多い傾向がある。

具体的には、微香なローズ、ローズマリー、イランイラン、西洋くちなし等が好評。
あまりに強いフローラルな香りや無香料は敬遠される傾向。
「香りで優しくほんのりと癒される」感覚が日本女性の好みとなっている。

■ テクスチャー重視
日本女性のテクスチャーへのこだわりは非常に強いものがある。中でも、クリームに対してはシビアな選別眼を持っている。
固すぎず、柔らかすぎず、伸びが良く、かといってさらさらではなく、クリームとしての適度な「コク」を備えたクリームが、
日本女性の志向にもっとも合致しているといえる。

■ クリームの質感・色と容器の色
開発時には、クリームと容器の色にも配慮する。通常のクリーム容器の内側は清潔感もあり、白の素材がほとんど。容器に入れてみて、
思ったよりクリームが黄色かった・・・という目の錯覚も注意が必要。
使用する女性たちは、クリームの質感(ジェル状・半透明・不透明・等)とともに、色からもクリームの効果を無意識に感じ取っているはず。

このように、女性の志向、美への欲望はとどまらない。「香りで癒されながら」、少しでも「若さを取り戻し」、「白い肌」も手に入れたいと願う。
欲張りで成分マニアな女性に応えるアンチエイイングクリームは市場で確かな位置を占めていくと思われる。

2010年08月02日 12:29

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