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「食品に応用できるユニークな新規プロテオグリカン複合体」を弘前大学と共同開発/サンスター

国立大学法人 弘前大学とサンスター株式会社は、2007年8月に締結した「研究連携の推進に係る協定」に基づき、鮭鼻軟骨から抽出したプロテオグリカンの生理活性に着目した共同研究に取り組みました。このたび、新規プロテオグリカン複合体(ヒアルロン酸及びコラーゲンとの複合体)の抽出技術を開発し、有用性評価において、人での経口摂取による日焼け予防効果を確認。メーカー正式発表がありました。

◆共同研究の背景
プロテオグリカンとは、タンパク質を軸にコンドロイチン硫酸などの糖鎖が複数結合した特徴のある構造を有した糖タンパク質です。皮膚や軟骨において、ヒアルロン酸やコラーゲンと共に巨大なネットワークを形成し、組織の柔軟性や水分保持に寄与しています。2000年に、弘前大学医学部高垣教授により、鮭鼻軟骨の酢酸抽出によるプロテオグリカン抽出技術を開発したことを機に、プロテオグリカンは様々な生理活性があることが見出されてきています。2007年から弘前大学とサンスターは、プロテオグリカンの新たな生理活性の探索と生理活性をより高める新たな抽出技術開発のため、共同研究を開始しました。

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◆共同研究の内容
 1. 新規プロテオグリカン複合体の開発
鮭鼻軟骨から、酸やアルカリさらには有機溶媒を一切使わず、※※「熱水のみでプロテオグリカンを生体内と類似した構造のヒアルロン酸及びコラーゲンとの複合体の形で抽出する新技術(熱水抽出法)を開発しました。」また、熱水のみの抽出により、精製工程も簡略化でき、低コスト製造が可能となりました。この新規プロテオグリカン複合体(ヒアルロン酸及びコラーゲンとの複合体)の開発について、日本応用糖質科学会平成26年度大会(2014年9月 新潟)で発表しました。

●メーカー資料

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 2. 新規プロテオグリカン複合体の紫外線に対する予防効果
シワやシミなどの皮膚老化は、加齢による老化と共に紫外線による光老化が大きく影響します。※※「新規プロテオグリカン複合体の美容素材としての有用性を確かめるため、皮膚線維芽細胞に対する新規プロテオグリカン複合体の紫外線ダメージからの保護効果を調べました。その結果、新規プロテオグリカン複合体は皮膚線維芽細胞を紫外線から防御する作用が高い」ことが確認されました。
★下記メーカー正式プレスリリースに、グラフと詳細資料がございます。

 3. 新規プロテオグリカン複合体の人での有用性確認 ~日焼け予防効果~
健康な成人女性を対象として、新規プロテオグリカン複合体(1日当り 400mg)あるいはプラセボのいずれかを8週間連続摂取してもらいました。摂取前、摂取4週間後、摂取8週間後、その後摂取をやめて8週間後(試験開始から16週間後)に、背中に紫外線を照射して人為的に誘導した色素沈着部の皮膚の最小紅斑量(Minimal Erythema Dose, MED)*2、最小黒化量(Minimal Tanning Dose, MTD)*3 を測定し、経口摂取による紫外線防御に対する影響を検証しました。本試験は世界医師会によるヘルシンキ宣言に示された倫理規範、疫学研究に関する倫理指針に従って実施しました。試験の結果、※※「新規プロテオグリカン複合体を8週間継続摂取することで、紫外線による紅斑と皮膚黒化(色素沈着)が抑制され、特に皮膚黒化は統計学的に有意に抑制されることを確認しました。新規プロテオグリカン複合体は、からだの内面から紫外線に対する防御力を高める新しい美容素材として活用できると考えられます。」 この研究成果は、第87回日本生化学会大会(2014年10月 京都)で発表しました。
*2:照射1日後に境界のはっきりしたかすかな紅斑を起こすのに必要な最小の紫外線量、*3:照射の7日後に肉眼で認められる最小の色素沈着を引き起こすのに必要な紫外線量
★下記メーカー正式プレスリリースに、グラフと詳細資料がございます。

◆開発者コメント
サンスター株式会社 新規素材活用事業開発プロジェクト 主任研究員 後藤 昌史氏
「今後新しい食品素材として、紫外線が気になる方、いつまでも若々しい肌であり続けたい方々に貢献していきたいと考えています。」

※詳細は下記URLをご参照ください。
◎サンスター株式会社 2015年3月10日発表
http://jp.sunstar.com/company/press/2015/pdf/150310.pdf

◎サンスター株式会社
http://jp.sunstar.com/

2015年03月12日 16:59

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