グンゼ株式会社は、 食品包装用バリアナイロンフィルム「HEPTAX®(ヘプタックス)」シリーズから耐寒、耐ピンホールの新グレード「PF」タイプの販売を 2016 年1 月から開始します。一般的に低温環境下、特に冷凍環境下ではフィルムの柔軟性が損なわれ、強度が低下します。
また、内容物も硬化してフィルムを突き刺し、バリア包装材において致命的であるピンホールと呼ばれる穴が開きやすい過酷な環境となります。今回新たに開発した「PF」タイプは、グンゼ独自の原料配合技術、多層化技術、延伸技術により低温下での柔軟性と突刺耐性を両立させることに成功しました。既存のフィルムから厚みを変えず、低温環境下でのピンホールリスクを最大限減少させることが可能となります。バリア材にはエチレン−ビニルアルコール共重合樹脂(EVOH)を使用し、ハイバリア性能を有しています。
また、常温でも一般グレードに比べて強く、強度を求めたい場合に最適なフィルムです。耐ピンホール性能に関しては、PF タイプ 15μmは一般的なナイロンフィルムの 18μm相当の強度を有しています。「HEPTAX®(ヘプタックス)PF」タイプで冷凍充填・冷凍流通に最適なバリア包装材として、耐ピンホール要望の高い業界での更なる需要拡大を図っていきます。
■新製品「PF」タイプについて
(1) 製 品 名: 「HEPTAX®(ヘプタックス)PFタイプ」
(2) ラインナップ: 2 種類 15μm、25μm
(3) 発売時期: 2016 年 1 月より
(4) 製品特長: 耐寒耐ピンホール性を有し、冷凍充填・冷凍流通に最適なバリア包装材
・突刺強度 (同社製品HFタイプ比 約 130%向上)
・耐屈曲性 (同社製品HFタイプ比 -5℃環境下で大幅に向上)
・耐磨耗性 (同社製品HFタイプ比 約 160%向上)
・ガスバリア性(同社製品HFタイプ比 同等)
(5) 層構成: 5層構成(NY/ NY/ EVOH/ NY/ NY)
(6) 期待用途: ピザ・フライドチキン等のチルド食品、チーズ、ペットフード 等
【詳細は下記URLをご参照ください】
・>グンゼ株式会社 2016年1月4日発表
・グンゼ株式会社 ホームページ