森下仁丹株式会社は、日本ロレアルリサーチ&イノベーションセンター(研究所:神奈川県川崎市、所長:アミット・ジャヤズワル)との共同研究により、研究成果として、植物由来の化粧品有用成分を皮膜に用いたロレアル初のシームレスカプセル「アクティブデリバリーカプセル」の開発に成功しました。同社は今後も引き続き、日本ロレアルリサーチ&イノベーションセンターとカプセル技術の共同研究を進めます。また、このカプセルを用いた製品が、ロレアルグループより今春発売される予定です。
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■ シームレスカプセル技術について
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同社のシームレスカプセルは、文字通り継ぎ目がなく、真球に近い球形をしています。その形は葉の上で水滴が出来るように界面張力を利用した「滴下法」による独自の技術で作られています。同心円状の多重ノズルから液状の皮膜物質と内容物を同時に吐出させることにより、皮膜液が継ぎ目なく内容物を包み込みます。大きさは0.5㎜~8㎜の範囲で、自由にサイズを調整することが可能で、継ぎ目がないため、液体を内包することができるのが特長です。また、カプセルの製造を行う工場はISO14001を取得しクリーン燃料である天然ガスを用いた「コージェネレーションシステム」採用したことによりCO₂排出量を削減、大気汚染にも配慮しています。
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■ アクティブデリバリーカプセルについて
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今回開発したカプセルは、ロレアル初の、皮膜に植物由来の化粧品有用成分を高濃度に含んだカプセルです。また、シームレスカプセル技術により、ビタミンE、ビタミンC誘導体、フェルラ酸などの化粧品有用成分を配合した液体の内包物を、酸化や変質などから長期にわたり安定的に守ります。
カプセルの皮膜の厚みを70~100マイクロメートルと、限界まで薄くする技術により、内包物の安定性を保ちながらも、化粧品使用時には違和感を残さず肌になじみやすい使用感を実現することが可能となりました。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・森下仁丹株式会社 2022年3月2日【PDF】発表
・森下仁丹株式会社 公式サイト
・日本ロレアルリサーチ&イノベーションセンター 公式サイト