キリンホールディングス株式会社、国立感染症研究所のエイズ研究センターとの共同で実施している「乳酸菌L.ラクティス プラズマ(以下、プラズマ乳酸菌)」を使用した新型コロナウイルス増殖・発症抑制に関する研究が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(以下、AMED)が公募した令和4年度 「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」に採択されました。
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■ 採択された研究開発課題
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研究開発課題名:新型コロナウイルス増殖・発症抑制に結びつく自然免疫誘導に関する研究
同 代表者:石井 洋(国立感染症研究所 エイズ研究センター)
同 分担者:城内 健太(キリンホールディングス株式会社 キリン中央研究所)
分担研究開発課題名:プラズマ乳酸菌の抗SARS-CoV-2免疫誘導能に関する研究
【採択のポイント】
感染症対策において、自然免疫を介したアプローチは、感染症から国民及び世界の人々を守り、公衆衛生の向上に貢献するために有効な手段となりうる可能性が評価されたため
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■ 採択研究課題の目的
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新型コロナウイルスによるパンデミックが続く現況において、感染の直後にウイルスの増殖を抑えることは、重症化を防ぐとともに、感染拡大を抑える点からも重要です。感染直後のウイルス増殖を抑えるためには、インターフェロンをはじめとした自然免疫による反応が重要な役割を果たすと考えられています。高齢者などが重症化する一因に、自然免疫反応が低下していることが考えられますが、自然免疫反応を高め、新型コロナウイルスの増殖を抑える医薬品開発は現在行われていません。
プラズマ乳酸菌は、プラズマサイトイド樹状細胞(以下、pDC)を活性化し、インターフェロンの産生を促すなど、自然免疫を高める機能が特長です。当社は、国立感染症研究所との共同研究により、既にプラズマ乳酸菌で刺激したpDC培養上清によって新型コロナウイルスの増殖を抑制することを確認しています(※)。同採択事業は、プラズマ乳酸菌による新型コロナウイルスの増殖抑制効果及び機序解析を行い、その研究成果を医薬品開発につなげることを目的とします。
(※) ニュースリリース(2021年12月13日):キリンホールディングスと国立感染症研究所の共同研究により、「乳酸菌L.ラクティス プラズマ(プラズマ乳酸菌)」の作用によって新型コロナウイルスの複製増殖を低下させることを確認(試験管内試験)
参考)AMED「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業」
https://www.amed.go.jp/program/list/11/02/002.html
【詳細は下記URLをご参照ください】
・キリンホールディングス株式会社 2022年8月8日発表
・キリンホールディングス株式会社 公式サイト