徳島大学発のベンチャー企業として、食用コオロギに関連する品種改良・生産・原料加工・商品開発・販売を一貫して国内で行う株式会社グリラスは、2022年11月28日(月)に徳島県立小松島西高等学校で提供された学校給食へ、同社で生産した国産食用フタホシコオロギの粉末「グリラスパウダー」※1の供給を行いました。
当日は、小松島西高校の食物科に所属する生徒たちが考案したオリジナルメニュー「グリラスかぼちゃコロッケ」が、校内の集団給食室にて同じく食物科生徒たちによって作られ、在校生約170名に対して、食べるか否かを選ぶことの出来るメニューとして提供されました。
また、食用コオロギが学校給食に使用されたのは、これが国内で初の事例です※2。
※1:グリラスパウダーの詳細はこちら(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000021.000070046.html)
※2:グリラス調べ
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■ 提供メニュー「グリラスかぼちゃコロッケ」
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今回のメニュー提供に向けて小松島西高校の食物科生徒が考案した、かぼちゃコロッケです。飼育における餌や水の必要量や温室効果ガスの排出量が圧倒的に少なく済む、環境負荷の低いタンパク源としてのグリラスパウダーを、一般的にコロッケに使われるひき肉の代わりとして使用しています。
またグリラスパウダーを加える事で、かぼちゃの持つ甘さがより一層引き立ち、ひき肉を使用した場合よりもうま味を強く感じることが出来ます。
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■ 給食導入に携わった小松島西高校関係者の声
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・多田 加奈子(小松島西高等学校家庭科 家庭科長・食物科長)
学校としてエシカル教育に取り組む中で、家庭科の学習でも食とSDGsに関連したテーマを取り上げて、学びの場をつくりたいと思っていました。またそのような状況で偶然、生徒同士が市販の乾燥食用コオロギを食べている場面に遭遇し、その時自分も一緒に食べてその美味しさに驚いたことから、グリラスに声がけをして今回を含む取り組みが始まるきっかけとなりました。
最初は生徒が環境問題を考えるきっかけになればと、意外性の強い食材として食用コオロギの導入を進めましたが、今日に至る取り組みの中でその食材としての可能性を確信することとなりました。そしてなにより、新しい食材も柔軟に受け入れていく生徒たちの好奇心に何度も驚かされました。
新しい食材が受け入れられるには、「美味しい」と感じる経験が重要です。今回メニューを食べた生徒をはじめ、より多くに方にコオロギを使ったメニューを「美味しい」と思って食べてもらいたいです。
・メニュー開発を担当した生徒(一部)の声
はじめてコオロギを扱うと聞いたときは、少なからず抵抗感がありました。ですが実際にグリラスパウダーを使ってみると、見た目のインパクトもなく試しやすい、美味しい食材だと感じました。今回考案したメニューでは、かぼちゃの甘さとコオロギの香ばしい風味がマッチしていて、コオロギを入れた方がより甘さが引き立つ一品に仕上がっています。
実際に自分たちが考えたメニューを学校のみんなが美味しそうに食べてくれて、とても嬉しかったです。また、これから世界的にタンパク質が不足していく中で、コオロギがもっと当たり前の食材になってくるかもしれない。今回は給食という形でしたが、いろいろな商品が一般販売されているので、ぜひより多くの人に試してもらえたら嬉しいです。
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■ 食用コオロギ関連事業について
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2019年6月に国連より発表された報告書によると、今後30年で世界人口は97億人への増加が見込まれ、これに伴う食料問題への対応が課題となっています。特に「タンパク質危機」と称される動物性タンパク質の不足は顕著で、その解決策として国際連合食糧農業機関は昆虫食を推奨しています。昆虫は既存畜産と比べてタンパク質の生成に必要な餌や水の量が少なく、資源の有効活用が可能です。また温室効果ガスの排出量も少なく、環境負荷の低いタンパク源といえます。
一方で世界では年間約9.3億トンの食品ロスが発生しており、その量は全世界で生産されている食品の約3分の1に相当します。コオロギは雑食性のため餌の制限が少なく、グリラスでは国内で発生した食品ロス由来100%の餌でコオロギの飼育を行っています。これらの特徴からグリラスは、捨てられるはずの食品ロスを新たなタンパク質へと循環させることのできる食用コオロギを“サーキュラーフード”と位置付けて、食用コオロギ関連事業を行っています。
※食用コオロギ関連事業の詳細はこちら(https://gryllus.jp/why-cricket/)
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■ サーキュラーフードについて
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サーキュラーフードとは、持続可能な社会の実現にあたり環境負荷の低減を目指し、かつ食品ロスを主要原料として活用すべく開発された新技術を用いて生産された循環型の食材及び食品のことを指します。国内で発生した食品ロスに由来するサーキュラーフードの普及は、SDGsのターゲット12.3や、食料安全保障への寄与が見込めます。
またグリラスは、サーキュラーフードの推進を通じて、2040年までに国内における年間253万トンの食品ロスの活用・循環を目指す「サーキュラーフード推進ワーキングチーム」の幹事企業です。
※サーキュラーフード推進ワーキングチームの詳細はこちら(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000015.000070046.html)
【詳細は下記URLをご参照ください】
・株式会社グリラス/PRTIMES 2022年11月30日発表
・株式会社グリラス 公式サイト