健康と美容のニュースなら健康美容EXPOニュース

「植物性乳酸菌OS-1010™」がもつ抗肥満、筋力低下抑制、肝機能改善の新たな機能性を解明/株式会社大阪ソーダ

神戸薬科大学との共同研究成果が国際学術誌『Scientific Reports』に掲載

 

株式会社大阪ソーダは、神戸薬科大学 臨床薬学研究室 江本 憲昭 教授との共同研究における「植物性乳酸菌OS-1010™(Fructobacillus fructosus OS-1010)」の新たな機能性に関する研究成果が国際学術誌『Scientific Reports』に掲載されたことをお知らせいたします。

本研究では、マウスを用い、当社が開発・製造する植物性乳酸菌OS-1010™の加熱殺菌体の摂取による生理的及び生化学的機能を検証した結果、抗肥満作用、筋力低下抑制作用、肝機能改善作用があることを確認しました。

 

【本研究のポイント】

●マウスを通常食、高脂肪食、高脂肪食と植物性乳酸菌OS-1010™の3群に分け13週にわたって飼育し、生理的及び生化学的機能を比較した。
●高脂肪食と植物性乳酸菌OS-1010™を摂取したマウスは、高脂肪食のみの場合に比べて以下の点で有意な結果が得られた。

① 体重増加の抑制

② 筋力低下の抑制

③ 血中HDLコレステロール(※1)の増加

④ 肝機能障害マーカーALTの低下

●植物性乳酸菌OS-1010™の摂取が、筋力低下の抑制、エネルギー産生効率の向上による抗肥満効果、肝機能改善効果を発揮した可能性が示唆された。

 

【背景】

近年、細胞内のエネルギー産生工場であるミトコンドリア(※2)の機能低下が、肥満やサルコペニア(筋力低下)など、さまざまな身体の不調の原因となる可能性が示唆されています。当社研究チームは、これまでに植物性乳酸菌OS-1010™が腸管細胞から分泌されるエクソソーム(※3)を介して、筋肉細胞のミトコンドリア活性化効果を有することを確認しており、抗老化に対する有効なエビデンスの蓄積と植物性乳酸菌OS-1010™の機能性のさらなる解明に向けて研究を進めています。

 

【研究の概要】

マウスを、①通常食を与えた群(ND)、②高脂肪食を与えた群(HFD)、③高脂肪食と植物性乳酸菌OS-1010™加熱殺菌体を与えた群(HFD+OS-1010)の3つに分け、13週間にわたり経口摂取させて生理的効果を検証しました。その結果、HFD+OS-1010群ではHFD群と比べて、13週経過時点の体重増加量が有意に抑制されました(図1-1)。また、握力においても有意な結果を得られたことから、植物性乳酸菌OS-1010™加熱殺菌体を摂取することで高脂肪食の摂取により誘発される握力の低下を抑制できることが示されました(図1-2)。血液検査では、HFD+OS-1010群がHFD群と比べて血中HDLコレステロールの増加および肝機能障害マーカーALTの有意な低下が認められました(図2-1, 2-2)。

また、骨格筋において遺伝子の発現レベルの解析を行ったところ、ミトコンドリアの生合成に関与するSirt1遺伝子やミトコンドリア内でATP(※4)産生に関与する酸化的リン酸化(OXPHOS)経路の重要な構成要素である複合体IIIサブユニット遺伝子(Uqcrc1)とATPシンターゼのサブユニット遺伝子(Atp5a1)の発現が有意に増加しており、骨格筋においてミトコンドリアの数が増加し、エネルギー産生効率が向上したことが示唆されました。

本研究の結果、植物性乳酸菌OS-1010™加熱殺菌体の摂取は、骨格筋においてミトコンドリアの数を増加させることにより筋力低下抑制効果を発揮するとともに、全身のエネルギー代謝の中心的な役割を担う骨格筋におけるエネルギー産生効率向上を介して抗肥満効果および肝機能改善効果を発揮した可能性が示唆されました。

図1-1 抗肥満効果

図1-2 筋力低下抑制効果

図2-1 HDLコレステロールの増加効果

図2-2 ALT低下効果

 

ND:通常食を与えた群

HFD:高脂肪食を与えた群

HFD+OS-1010:高脂肪食と植物性乳酸菌OS-1010™加熱殺菌体を与えた群

 

【植物性乳酸菌OS-1010™について】

植物性乳酸菌OS-1010™は、2020年に当社が産学共同研究において発見した乳酸菌でFructobacillus fructosusに属しています。通常の食事からの摂取が難しい、この乳酸菌を当社の独自技術によりエイジングケア素材として製品化しました。美と健康を支える「ミトコンドリア」を増強、活性化することで、体の根本から健康のベースアップが期待できる新しいタイプの乳酸菌として、機能性食品などのさまざまな製品への活用が期待されています。

植物性乳酸菌OS-1010™

加熱殺菌粉末・錠剤

 

(関連サイト:エイジングケアの新しいカタチ 植物性乳酸菌OS-1010

 

【論文情報】

(タイトル)

” Administration of heat killed Fructobacillus fructosus OS-1010 attenuates metabolic disease induced by high fat diet in mice”

(参照URL)

https://www.nature.com/articles/s41598-025-14312-5

(雑誌名)

Scientific Reports

 

■用語補足

(※1):HDLコレステロール
「善玉コレステロール」として知られており、血管内に蓄積した余分なコレステロールを回収し、肝臓へ運ぶ役割を果たしま  す。そのため、HDL値が高い人ほど、動脈硬化のリスクが低いと考えられています
(※2):ミトコンドリア
ヒトのほぼすべての細胞に存在し、体内でエネルギーを産生する重要な働きを担っているミトコンドリアは、加齢に伴い機能が低下することが知られており、私たちの美と健康を守るうえで重要な細胞内小器官です。
(※3):エクソソーム
細胞から分泌される細胞外小胞の一種です。分泌されたエクソソームは血液や尿などに広く分布し、常に体内を巡回しています。細胞間の情報伝達や身体機能の維持において、重要な役割を果たしています。
(※4):ATP
ミトコンドリアによって生成されるエネルギー分子で、筋肉の動作や細胞の増殖といった生命活動に必要なエネルギーです。

 

【本件に関するお問い合わせ先】

株式会社大阪ソーダ 経営企画部 広報グループ

TEL:06-7733-1005

 

【詳細は下記をご確認ください】

株式会社大阪ソーダ 2025年9月29日発表
株式会社大阪ソーダ 公式HP

2025年10月02日 17:57

関連記事