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日本唯一のオーガニック専門展示会が開幕

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有機専門の国際見本市「第10回BioFach Japan-オーガニックEXPO 」(主催=ニュルンベルクメッセ)が2010年9月21日、東京・江東区の東京ビッグサイトで開幕した。23日まで3日間行われ、最終日は一般開放(入場料=1,000円)される。

同EXPOは、世界最大のオーガニック展示会「BioFachニュルンベルク」を母体とし、日本で唯一、「オーガニック」に特化した展示会。今回が10回目で、世界17ヶ国から254社が出展し、単独開催では過去最大規模となった。

年々、オーガニックに対する注目度が高まる中、今回は繊維や食品のほか、「住」部門からも出展があり、そのジャンルは拡大している。今回はさらに、農水省「産地収益力向上支援事業」の有機農業による「農産物マッチングパビリオン」も設置され、初日から各ブースで活発に商談が行われた。

右肩上がりのオーガニック市場の展望について、来日したニュルンベルクメッセのフランク・ベンヤコブ国際展示部長は次のように解説する。「世界的に有望な市場であり、特に自然化粧品においては未来が約束されている、というのが、世界の専門家の見方。とりわけアジアでは、2014年までに2桁伸びを記録し総額150億米ドルに迫ると予測されている。国際的な規格策定の動きもあり、消費者にとっての製品への信頼性・透明性が高まる土壌が着実に醸成され、環境面でも追い風が吹いている」。

さきごろ、『日本におけるオーガニック・マッケート調査報告書2010-2011』をまとめたIFOAMジャパン副理事長でFTPS代表の徳江倫明氏は「今回、日本で始めてのオーガニック関連のマーケティング調査により、意外な可能性が見えてきた。農業における後継者不足は深刻だが、有機農家に関しては新規参入が多く後継者も6割近く育っている。さらに慣行農家においても3割が有機農業を手がけたいと思っている。つまり有機農業は確実に今後の日本の農業活性化の主役になるということです」と今後、有機農業に大きな可能性があるとの見解を示した。

オーガニック市場の盛り上がりとシンクロし、回を重ねるごとに注目度が上がる同イベント。今回は多彩なセミナープログラムを盛り込みなど、3日間で3万人の来場者を見込む。なお、次回第11回ビオファジャパン・オーガニックEXPOは2011年11月1日から11月3日の日程で東京ビッグサイトで開催される。