新しい技術で義手の性能が向上 【海外ニュース】

新しい技術で義手の性能が向上

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現在使用されている義手(artificial arm)は、二頭筋や三頭筋など上肢の筋肉を緊張させることで動作を制御するが、制御が難しく、しかも不格好で重いことから、あえて義手を使用しない切断患者も多い。しかし、筋神経を再支配させることで脳が義手に直接情報を伝達し、バナナの皮をむいたり、洗濯物を畳めるようになることが、新しい研究によって示唆された。

今回の研究で、米シカゴリハビリテーション研究所人工四肢神経工学センター長のTodd A. Kuiken博士らは、義手内に残存させていた神経を外科的に胸部と上腕の筋肉に移転させる新しい方法を検討。この神経によって、電気信号がコンピュータの助けを借りて義手に到達しやすくなるという。

2007年1月~2008年1月に、この手術を受けた腕切断患者5人と腕を切断していない対照群5人とを比較した結果、切断群では対照群と同程度の速度で肘や手首を動かすことができた。Kuiken氏は「この方法では基本的に、筋肉が送られた信号を解読することで腕の制御が向上する。"手首を曲げよう"と思えば手首が曲がるし、"手首を回そう"と思えば手首が回る」と説明している。

同氏はまた、「これによって患者が料理や掃除、庭仕事などより多くの日常的なことをできるようになって欲しい。この技術はまだ開発途上で、一般的に使用できるまでには何年も要する。義手は6~10万ドル(約564~940万円)と非常に高価だが、それでも神経を用いることにより、脳と腕のつながりの向上が確認できたことは大きな進歩である」と述べている。

米南カリフォルニア大学(USC)医療機器開発部門長のGerald E. Loeb博士は、同誌の論説でこの研究結果を称賛する一方で、「SFのルーク・スカイウォーカー(Luke Skywalker)の世界で登場したような義手を実現するには、数多くの技術を統合する必要がある。いくつかの技術は大きく進歩し始めたが、患者向けの製品に完成させるまでの道のりは非常に長い」と述べている。研究結果は、米国医師会誌「JAMA」2月11日号に掲載された。(HealthDay News 2月10日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=623978

2009年2月24日 11:45 [医療全般]|[領域別疾患]

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