洗顔料が大人ニキビの原因?！

化粧品・石鹸の受託製造（OEM）を行う株式会社サティス製薬（本社：埼玉県吉川市、代表者：代表取締役社長　山崎智士、以下サティス製薬）は2010年12月22日（水）～23日（木）、20歳以降にニキビができたことのある20代から40代までの女性309名（各103名ずつ）を対象に、インターネットによる“大人ニキビ”の意識調査を行いました。この調査により、大人になった今でもニキビに悩んでいる人が多い一方で、明確なニキビの対処ができている人は少数であるという、女性たちの実態が明らかとなりました。

◆9割の女性が「ニキビになりたくない！」

サティス製薬では、大人ニキビを「20代以降にできたニキビ、吹き出物のこと」と定義し、さまざまな大人ニキビに関する市場調査を行いました。

「あなたはニキビができると気になりますか？」の問に、「すごく気になる」「気になる」「少し気になる」と答えた人をすべて合わせると、全体の約9割にも及びました。

したがって、ほとんどの女性がニキビにストレスを感じていることがわかります。

◆ニキビができたらつぶす！？対処法がわからない人続出！

Q1で約9割の女性が「ニキビが気になる」と答えている中、「ニキビができたときの対処法は？」の問に、「スキンケアに気をつける」19.1％という意見が最も多くみられました。しかし、その後「つぶす」17.2％という意見が続く驚きの結果となりました。また、「何もしていない」12.3％という意見も上位に入っており、できたニキビに対して明確な対処ができていないと言えます（Q2参照）。ニキビのことを不安に思いつつも、ニキビができてしまった後ではどうすることもできない、という大人ニキビ経験者の実態が明らかとなりました。

◆ニキビに効果的だと思うスキンケアはダントツ洗顔料

では、Q2で大人ニキビ経験者が最も多く実施している対処法である「スキンケア」に視点を移してみると、Q3の「あなたがニキビケアに効果的だと思うアイテムは？」の問には、約半数が「洗顔料（洗顔フォーム、洗顔石鹸）」と答えています。ニキビを防ぐには、洗顔でニキビができないよう顔を清潔に保つことを重要視していることが窺えます。その他回答が多い順に「化粧水」「クレンジング」と続きますが、「ニキビ＝保湿」よりも、「ニキビ＝洗浄、殺菌」のイメージが大人ニキビ経験者にとっては強いようです。

◆洗顔料を選ぶ基準は価格！ニキビ予防の機能は重視しない！？

このように、大人ニキビ経験者の多くは、大人ニキビの対処法をスキンケア、具体的には洗顔と考えている割合が多いことが見て取れます。一方、Q4の「現在使用している洗顔料を選ぶ決め手となったものは何ですか？」の問には、約半数が「価格」と答えています。その他回答が多い順に「ブランド・メーカーの信頼度」と続き、自分の肌に合うかどうかを判断するためのサンプル使用や、友人・知人の口コミ、意見はあまり参考にしていないと言えます。「ニキビを防ぐ、といううたい文句」にさえも影響されていないということから、彼女たちはニキビを作りたくないと思いながらも、洗顔料の特徴や使い心地、機能にはあまり関心を示さず、とにかく価格と知名度を重視して商品を購入していると言えます。大人ニキビ経験者たちは、スキンケアに気をつけていながらも、明確なニキビの対処法がわからない、きちんとできていないという実態が浮かび上がる結果となりました。

◆あなたのニキビの原因は？-「わからない！！」「教えてほしい！！」

そもそも、ニキビの原因は何なのでしょうか。大人ニキビ経験者に、「ニキビの原因はなんですか？」と質問したところ、以下のような意見が多く寄せられました。

「わかったらもう少し対処のしかたがある。こっちが知りたい！（28歳・その他）」という深刻な悩みや、「そんなわかりやすい基準はない。もしくは自覚がない（33歳・会社員）」という本人ではまったく原因がわからないもの、中には「いつもできているからわからない（29歳・パート・アルバイト）」というように慢性的にニキビに悩まされていたり、「季節の変わり目？自分でもよくわかりません（34歳（パート・アルバイト）」と、なんとなくの原因はわかりつつも、明確な原因はわからない人も多くいました。

このように、ニキビができる原因が自分でははっきりと分かっていない人が多く存在しました。

では、こうした人たちはどうしてニキビができるのでしょうか？

◆洗顔料がアクネ菌増殖の原因？

例えば、ニキビの原因の一つとして洗顔料が考えられます。サティス製薬の研究により、多くの化粧品に配合されている“保湿剤”に、アクネ菌の増殖を促すものがあることがわかりました。

ほとんどの洗顔料には洗い上がりのつっぱり感や乾燥を防ぐため、“保湿剤”が含まれます。実はこの“保湿剤”の種類によっては、アクネ菌のエサとなり増殖を促すものがあるのです。

現在ニキビ用化粧品では、アクネ菌に対する殺菌効果や、患部への抗炎症効果によるアプローチが主流とされています。しかし、それを目的として発売されたニキビ用化粧品に、アクネ菌を増殖させてしまう成分が含まれていると、目的を果たすには不十分と言えます。

サティス製薬では、専門のスタッフによる皮膚や化粧品についての評価試験を充実させております。ニキビのメカニズムについて科学的に解析・評価し、これら研究成果をもとにニキビ対策用化粧品の開発を行っております。引き続き、ニキビ対策用化粧品の研究開発に注力することで、大人ニキビに悩む女性が少しでも減少するよう、努めてまいります。

■サティス製薬ニキビ関連評価試験のご紹介

【油分量測定試験】

肌の油分量を測定することはもちろん、化粧品や洗浄剤の効果を化粧品の塗布や洗浄等により評価します。

http://www.saticine-md.co.jp/exam/moisture/skin_sebum.html

【ポルフィリン測定試験】

ポルフィリンは、紫外線を吸収すると活性酸素を発生させます。その活性酸素はメラニン色素の生成を促し、ニキビ跡や色素沈着を起こす可能性があります。ポルフィリン量を測定することでニキビ跡や色素沈着の可能性を評価します。

http://www.saticine-md.co.jp/exam/pimple/porphyrin.html

【画像解析装置Visiaによる評価試験】

カラー写真とUV写真の撮影ができ、UV写真からは「かくれジミ」と「ポルフィリン」の解析を行うことができます。

http://www.saticine-md.co.jp/exam/skin/visia.html

【資化性試験】

化粧品に配合されている一般的な成分が、アクネ菌の増殖にどの程度影響を与えるのか試験、評価します。