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パラチノース摂取による総摂取カロリー抑制の可能性

三井製糖()(東京都中央区、井原芳隆社長はさきごろ、天然甘味料「パラチノース」が生活習慣病に与える影響の研究成果を「第31回日本臨床栄養学会」で発表した。児成会生活習慣病センターとの共同研究。

 今回の研究では、パラチノースを配合したチョコレートを食べると、一般的なチョコレート摂取時に比べ、血糖変動が緩やかで、GLP-1分泌量が約2倍多くなり、満腹感が持続することが分かった。このことは、パラチノースを配合した食品を間食として食べると、総摂取カロリーが抑えられる可能性があることを意味する。

GLP-1は、小腸から分泌されるホルモン活性物質で、最近では新しい糖尿病治療薬として注目されている。血糖に応じて、すい臓でのインスリンの分泌を促進する作用や、食欲を抑える作用がある。

 試験は、健常成人男性(6を被験者とし、パラチノース配合チョコレートあるいは一般的なチョコレート摂取後の血糖値、インスリン、GLP-1等の変化を、ダブルブラインド、クロスオーバーで行った。また、健常成人男性(10を被験者とし、パラチノース配合チョコレートあるいは一般的なチョコレートを間食として摂取した後の満腹感について、VAS法※でダブルブラインド、クロスオーバーで試験した。

 パラチノースは砂糖に酵素反応を加えて作る天然甘味料。1954年にパラチノース生産菌が発見され、1984年には量産化による販売が開始され、以来、さまざま食品、菓子などに使われている。これまでに血糖値上昇抑制効果、血中インスリン濃度低減効果、内臓脂肪蓄積抑制効果、血圧の低下効果などが、学術的に明らかになっている。

 同社は、こうしたパラチノースの優れた効果を活かし、日本人に適した新しいカロリー感、糖質感を提唱するため、「スローカロリープロジェクト」を展開している。

 VAS法:視覚的アナログ尺度と訳され、満腹感などを客観的に評価するために例えば10cmのラインの両端を「空腹」と「満腹」にして、今の状態をそのライン上にしるしをつけることで回答する方法。

2009年11月24日 13:17

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