株式会社電通と、株式会社Welbyは、個人で自身の健康・医療・介護に関する情報を電子的に記録・管理し、生活習慣病の予防・自己管理をおこなうPersonal Health Record※1 (PHR)プラットフォームを活用したヘルスケア事業の創出・拡大、およびPHR普及・啓発を目的に業務提携しました。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響から、世界中でデジタルヘルスケアサービスが加速しています。個人の健康・医療関連データに基づき、パーソナライズ (個別最適化)された体験価値の創出が進んでいます。日本においてもデジタルヘルスに関わる技術とサービスの開発が進んでおり、健康・医療領域におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)が加速しています。
電通は、株式会社電通グループのヘルスケア領域でのグローバル横断組織「dentsu health※2」に参画し、ヘルスケア企業のDXを支援しています。また、Welbyは「Empower the Patients」をミッションに掲げ、PHRプラットフォームの提供を通じて、疾患治療を行う患者の自己管理、疾患理解の促進と、医療従事者との情報共有を支援する事業を推進しています。生活習慣病患者向けPHR「Welbyマイカルテ」を活用した企業の従業員の健康管理サービスや、新型コロナウイルスワクチン接種前後の症状管理・共有サービスも提供しています。
同提携により両社は、日本国内におけるPHRの認知向上と活用促進に向けて、企業・自治体・学会・メディアなどとの共創ビジネスモデルを構築し、医療領域だけでなく、食品、化粧品、衣料品企業など健康増進・予防・未病領域や介護領域に関連する業界と連携し、患者や利用者個人にパーソナライズされた情報やユーザー体験を提供する「パーソナライズド・ヘルスケア」の実現を目指します。
具体的には以下のようなプロジェクトを推進します。
◎健康・医療関連顧客へのPHRプラットフォームをベースとした新規事業創出支援およびパーソナライズド・ヘルスケアサービスの開発、提供
◎上記で提供したパーソナライズド・ヘルスケアサービスの認知向上の取り組み
◎上記で提供したパーソナライズド・ヘルスケアサービスのユーザー体験の提供、アウトカム評価の実施
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■ 両社が目指すパーソナライズド・ヘルスケアの全体像
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健康増進・予防・未病領域から医療・介護領域に至るまで、PHRプラットフォームをベースに、個人の健康状態や好みに合わせてパーソナライズされた商品・サービスの推奨、パーソナライズによる提供品質の向上、それによるアウトカム向上(健康状態の改善)を図り、利用者個人のウェルビーイングに貢献していくことを目指します。
※1 PHR(Personal Health Record)
個人が自身の健康・医療・介護に関する情報を電子的に記録・管理する仕組み。PHRには時系列な健診・検診結果だけでなく、脈拍、血圧、体温などの体から取得できる情報であるバイタルデータも含まれる。
※2 dentsu health
国内外の電通グループ各社にあるヘルスケア領域の知見を一元的に集約。ヘルスケア領域のビジネスとマーケティングに関わる統合ソリューションの提供に特化したグローバル横断組織。
【詳細は下記URLをご参照ください】
・株式会社電通 2021年8月10日【PDF】発表
・株式会社電通 公式サイト
・株式会社Welby 公式サイト