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抗糖化作用が認められた「マキベリーエキス(Delphinol®)」で新たに肌のくすみ・色ムラ改善作用を臨床試験で確認/オリザ油化

オリザ油化株式会社は、ドライアイおよび光障害抑制作用・眼精疲労改善作用等を訴求した機能性食品・化粧品素材「マキベリーエキス(MaquiBright®)」を 2012 年に上市している。同社では機能性表示食品原料としてマキベリーエキス(MaquiBright®)のドライアイ改善作用を中心とした SR 資料を作成し、消費者庁へ届け出中である。

一方、同社では別ブランドである「マキベリーエキス(Delphinol®)」の強い抗糖化作用を最近の研究で見出している。最終糖化産物である AGEs の産生抑制作用と、出来てしまった AGEs の分解促進作用の両方を合わせ持つ素材として特許出願も完了している。この度、新たに、美容に関する臨床試験を実施したので紹介する。

試験デザインは,健常人女性16 名を対象としたプラセボ対照群間比較試験とし,Delphinol®(60 mg/日)またはプラセボを 8 週間継続摂取させた。測定のタイミングは摂取前、4 週後、8 週後の 3 回とした。測定項目は、以下の通りである。ロボスキンアナライザー(Inforward, Inc.)を用いて、顔の色味(色相、彩度、明度)、色素沈着の数と面積、赤みの数と面積、しわの数と長さ、キメ、水分、油分を測定した。バポメーター(Delfin Technologies)を用いて TEWL を測定した。ダーマラボ(Cortex Technology)を用いてコラーゲンスコアおよび真皮の厚みを測定した。弾力計(MORITEX Corporation)を用いて肌の弾力を測定した。その結果、図 1 に示すように摂取 8 週後の顔面の「彩度」変化量においてマキベリーエキス(Delphinol®)群がプラセボ群と比較し有意な差(改善効果)が見られた。

彩度は、色の鮮やかさの尺度である。彩度が高まると鮮やかな顔色、低くなるとくすんだ顔色と言われている。つまり、マキベリーエキス(Delphinol®)摂取により顔色のくすみ改善効果が示唆された。次に、図 2、3 に示すように、摂取 4 週後の「薄い赤みの面積および濃い赤みの数」変化量においてマキベリーエキス(Delphinol®)群がプラセボ群と比較し有意な差(改善効果)が見られた。顔の赤みは加齢と共に増加することが知られている。また、アジア人よりも欧米人の方が加齢と共に赤みが増加すると報告されている。

さらに、日本人女性において季節により顔の赤みが変化し、特に秋から冬にかけて赤みが増すと報告されている。今回のヒト臨床試験は 10 月から 12 月にかけて実施しており、4 週目(11 月)の測定において、上記の様に、有意差をもって赤み改善結果が得られた。つまり、マキベリーエキス(Delphinol®)摂取により肌の色ムラ改善効果が示唆された。8 週目(12 月)測定時は季節の影響を受けて、両群ともに赤みが増したと考えられる。

更に、図 4 に示すように、摂取 8 週後の「コラーゲンスコアと年齢の相関」においてマキベリーエキス(Delphinol®)群のみ上昇トレンドに変化した。コラーゲンスコアと年齢の相関は、0 週のように加齢と共に減少傾向になることが知られている。以上の結果から、同社ではアイケア訴求のマキベリーエキス(MaquiBright®)のブランド開拓はもちろん、美容訴求としてマキベリーエキス(Delphinol®)ブランドの更なる展開を目指す。なお、このヒト臨床試験結果は現在、特許申請中である。


【詳細は下記URLをご参照ください】
オリザ油化株式会社 2020年4月22日【PDF】発表
オリザ油化株式会社

2020年04月27日 16:30

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